モードスケール完全ガイド - ドリアン、フリジアン、リディアンの使い分け
2025-01-10
モードスケールとは?
モードスケール(チャーチモード)は、メジャースケールの各音を起点として生成される7つのスケールの総称です。古代ギリシャの音楽理論に起源を持ち、現代のジャズやロック、フュージョンで広く使用されています。
各モードは固有の「カラー」や「ムード」を持っており、これを使い分けることで、より豊かな音楽表現が可能になります。
7つのモードスケール
1. イオニアン(Ionian)
これは私たちがよく知る「メジャースケール」そのものです。明るく安定したサウンドが特徴。
2. ドリアン(Dorian)
マイナースケールに近いですが、6度がナチュラル(長6度)なのが特徴。マイナーでありながらも、どこか明るさを感じさせるサウンドです。ジャズ、ファンク、ソウルでよく使用されます。
使用例: Santana「Oye Como Va」、Miles Davis「So What」
3. フリジアン(Phrygian)
♭2度が最大の特徴で、スペイン風・アラビア風のエキゾチックなサウンドを生み出します。メタル、フラメンコ、プログレッシブロックで効果的に使用されます。
使用例: Metallica「Wherever I May Roam」
4. リディアン(Lydian)
メジャースケールの4度が半音上がった(#4)スケール。浮遊感のある、夢見るようなサウンドが特徴です。映画音楽やプログレッシブロック、フュージョンで多用されます。
使用例: Steve Vai「For The Love of God」、Joe Satriani作品
5. ミクソリディアン(Mixolydian)
メジャースケールの7度が半音下がった(♭7)スケール。ブルージーでロックなサウンドが特徴で、ドミナント7thコード上で使用されます。ロック、ブルース、カントリーの定番スケールです。
使用例: The Beatles「Norwegian Wood」、Guns N' Roses「Sweet Child O' Mine」
6. エオリアン(Aeolian)
「ナチュラルマイナースケール」として知られるスケールです。悲しげで暗いサウンドが特徴で、あらゆるジャンルのマイナーキーの楽曲で使用されます。
7. ロクリアン(Locrian)
最も不安定なモードで、♭5度(減5度)が特徴。緊張感のある、不協和なサウンドを生み出します。プログレッシブメタルやジャズの特定の場面で使用されます。
モードスケールの覚え方
モードを理解する最も簡単な方法は、「メジャースケールの各音から始める」と考えることです。
実践的な使い方のコツ
- 各モードの「特性音」(他のモードと区別する音)を意識して弾く
- コード進行に合わせて適切なモードを選ぶ
- 1つのモードを徹底的にマスターしてから次へ進む
- バッキングトラックを使って、各モードの響きを耳で覚える
- 好きなギタリストの演奏を分析し、モードの使い方を学ぶ
まとめ
モードスケールをマスターすることで、あなたの音楽表現は格段に広がります。最初は難しく感じるかもしれませんが、一つずつ着実に覚えていくことで、様々な音楽シーンに対応できるギタリストになれるでしょう。